カルガモが見られるカモ。

自然のコト。
会いに行ける鳥。カルガモ。

身近な川で1年中見られるカモの仲間と言えば?何でしょう?

そうです。ずばり、カルガモです。

留鳥万歳!

春先になると、よちよち歩きのヒナを連れて、街中を引越しする様子が度々ニュースになるので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。そんな微笑ましい一面があるカルガモを紹介します。

写真は、こちらです。

オッス!

何やら、遠くの方の1点をみつめ、黄昏ております。

忙しいのかな?

カルガモのライフワーク

カルガモはその名の通り、カモの仲間で、ずんぐりとした体形をしています。

大きさは61cm程度で、河川や田んぼ、池や沼といった水辺で生活しています。

カモの仲間はオスが派手な羽をしていることが多いのですが、カルガモはオスメスどちらも、茶色で生活環境に合わせた保護色をしていて地味な色をしています。

体は地味ですが、クチバシの先端は黄色で足がオレンジ色という分かりやすい特徴があり、識別しやすいです。

渡りをしないカモ。それがカルガモ。

↑優雅に泳いでいますが、水面下では相当なバタ足をしていると思います。

日本で見られるカモの仲間のほとんどが渡り鳥で、冬になると、北の方から渡って来るのですが、カルガモは1年を通して日本各地で見ることができます。アリガタイですね。

渡りをしないという事は、一見楽そうに感じますが、裏を返せば、夏の暑さと、冬の寒さの両方に耐えることができる、適応力の高さがないとダメなので、結構すごいことなのです。

基本的には植物を食べますが、貝や小魚、昆虫、エビなどを食べることもあり、雑食性の一面も見受けられます。食の幅の広さが日本各地で繁殖できる理由の1つでもあります。

カルガモの子育て

さて、カルガモの子育ては意外にもスパルタです。ほとんどの鳥が、生まれたばかりのヒナには親がエサをとってきて与えます。ところが、カルガモのヒナは、生まれてすぐに歩き回れるので、親の姿をまねて自分の食べ物は自分でとります。

子育てを担当するメスは、外敵からの身を守ることに集中できるので、ヒナ達1羽1羽の様子を注意深く見守ります。

それでも、一度に産む卵の数は、10~12個と、普通の鳥に比べて多いのは、それだけ生存確率が低いからだと言えます。ある調査によると、カルガモのヒナの生存率は20%程度だそうです。

大人になるまで日数は2か月くらいですので、秋のこの時期にみることができるのは、過酷な環境を生き抜いたカルガモであることが分かります。

そんなたくましい成長をとげたカルガモを是非近所の水辺で探してみてください。

 



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